大親友に、告白された。
それは事実であって、嘘ではない。
脅しで言わされたんじゃなく、雰囲気で言ったんじゃなく。
本気で言ったその言葉。
『お前が好きだ。LikeorLove?って今聞かれたら、俺は「Love」といえる。』
嬉しい・・・?
何故かこれで終わらすと、気持ちがすっきりしない。
胸が痛い。
布団に包みながら私は考えた。
郁のことをLike or Dislikeって聞かれたら勿論Likeです。
やっぱり郁の事は好きなんだ。
・・・友達として。
昔から一緒に居た私たち。
一緒に居るからこそ分からないものってあるよね?
一緒に居るからこそ分かってるものってあるよね?
この件は前者だろう。
私に『恋』は分からない。
テレビに出ている格好いいお兄さんに「格好いい!」って言ってもそれは所詮Likeである。
私が郁に「好き!」と言っても、所詮Likeである。
今までは。
だけど、こうなった今、自分の気持ちがわからない。
雲が掛かったかのように闇が掛かったかのように見えないの。
「楓?」
ふと郁の声が聞えた。
その声は柔らかく、私を安心させるもの。
「な、なに?」
「俺は・・・お前のことが」
郁が言おうとしていることが分かった。
だけど、今その言葉は聞きたくない。
「や!や・・・やめて」
「か、楓・・・」
「す、少し、、時間ちょうだい?」
私がそっと郁にそう聞くと郁は一言「うん」と言って、私の部屋の前からきえた。
すると、私の心はそっとあいた感じで。
さっきよりも胸が痛くなった。
息ができないほどに。
涙が溢れるばかりに。
「何で・・・そんなこと言うの」
今日2度目の洪水が起こった。
次の日。
私は、学校を休んだ。
親も雰囲気で察知したのだろう。
何も言わず「分かったよ」と言ってそっとしてくれた。
郁は学校へ向かった。
それはいつもの行動なのだけれど、郁が居なくなることが悲しく思えた。
ほんの僅かな時間。
とてつもなく長く思える時間だった。
真苗からメールが来た。
その内容は少なすぎて、真苗らしく余計に笑いがこみ上げてきた。
今からそっちに行く。ミカン・・・用意しといて。
ミ、ミカン!?
「家、ミカンあったかなぁ?」
何故か真苗とメールしてほんの少し元気が出る私。
は〜いとメールを送り返す。
接続中・・・送信完了!
パタンと携帯を閉じたときだった。
ピンポーン。
「早っ」
ついついそう言ってしまう私。
ガチャとドアを開けると案の定、真苗様だったのである。
「や、やっほぉ」
私がそういうと真苗は片手を挙げて「やほ」と言って私の家へと侵入していった。
「ミカン」
真苗がそういうと私は「はいはい」と言ってミカンを持ってきた。
そのときだった。
プルルルルルルルル。プルルルルルルル。
私の携帯が家の中で叫んでいた。
その音はものすごいいやな音で。
聞きなれている音なのに。
少し私は電話を取るのに時間が掛かった。
「は、はい・・・もしもし」
携帯電話に表示されている名前は、郁だった。



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